気象庁が公表しております世界の月平均気温偏差について、時系列推移を確認します。
データ出所および引用参照資料はhttps://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/temp/oct_wld.htmlです。
ここで、 「世界の平均気温」とは「陸域における地表付近の気温」と「海面水温」の「平均」であり、「偏差」とは「1991-2020年の30年平均値(基準値)」からの「偏差」を意味します。
「世界の月平均気温偏差(度)」の算出方法は以下の通りです。
- 月ごとに、地球の全地表面を緯度方向5度、経度方向5度の格子(5度格子)に分け、各格子の月平均気温の偏差(平均気温から1991-2020年の30年平均値を差し引いたもの)を算出。
- 5度格子内に陸域で観測された気温データが存在する場合 : 観測地点ごとに月平均気温の偏差を作成し、5度格子内に位置するすべての地点の偏差を平均した値を、この5度格子の月平均気温の偏差とする。
- 5度格子内に海面水温データが存在する場合 : 1度格子の海面水温データのうち、観測データの存在する格子の月平均気温の偏差を算出し、5度格子内に位置するすべての偏差データを平均した値を、この5度格子の月平均気温の偏差とする。
- 5度格子内に陸上で観測されたデータおよび海面水温データがともに存在する場合 : 上記1および2で求められた各5度格子の月平均気温の偏差を5度格子内の海陸比で配分する。
- 各5度格子の月平均気温の偏差に、緯度による面積の違いを考慮した重みをつけた値を、世界全体について平均する。これが、その月の世界の平均気温偏差(1991-2020年を基準とする偏差)。
- 2で算出した値を年・季節で平均する。ここで得られた値が、その年・季節の世界の平均気温偏差(1991-2020年を基準とする偏差)。
- 陸域のみの平均気温偏差の場合は、1の1のデータのみを用い同様の手順で算出。
以下は、「時系列チャート」、「時系列チャート + LOESS曲線」、「時系列チャート + 線形回帰直線」です。
1980年以前と以降それぞれの線形回帰直線の係数の差の検定および時系列テーブルはhttps://www.library.saecanet.com/monthly-anomalies-of-global-average-surface-temperatureを確認してください。
以上です。



